さあ何から書けばいいのか。
マアルのネットショップをスタートした2010年12月からお付き合いしていた、
陶器の湯たんぽの窯元、岐阜県多治見市にある「弥満丈製陶所」加藤さんを訪ねてきました。

これまで何度か伺う計画を立てていたものの、前日に下の娘が高熱が出てキャンセルになったりとなんだかんだで
機会を待つこと8年。

季節の始まりには電話で気づけば1時間以上お話聞かせてくださる加藤さん。

ようやく!の気持ちで伺いました。

今日は旅先からの報告日記として、特にまとめるわけでもなく、
時系列に書かせてください。

多治見駅からタクシーに乗り、運転手さんがナビの指示ではここだ、というので降りたところ。

すぐ見つかるだろうと思いきや、、あれ?

不審者なみに周りの路地を入るも、、、ない。

窯元を束ねる共同組合のようなところを見つけたので場所を教えてもらい、
スーツケースを引きずりながら細い坂道を歩いて行きました。

途中なんども心細くなりながら、息を切らし進むとようやくこの看板が。

角を曲がると加藤さんが立っていて、
思わずハグしそうになりましたがビックリされると思って遠慮しました。

それでも、
「加藤さんですね!!!」と荒い息で大きな声を出したので、ちょっと驚かれたと思います。
8年分の会いたい気持ちと、手前で迷って焦らされたのが溢れてしまいました(笑)


まず案内してくださったのは石膏で出来た型がたくさん置いてある工房。
これがマアルに直送してくださっている陶器の湯たんぽの型。
型職人が手作りするそうで、1つが結構なお値段で驚きました。
劣化するので、何年も使えるものではないんだそうです。

これ!今年は入れていませんが、数年おきに入荷している「うさぎ」の型。

この石膏型の内側がつまりは立体でこのようになっていて、
どの形も丸い穴から溶かした土を流し込み、均等な厚みに四方八方整うよう、型を回しながら徐々に石膏に水分が吸収されて乾いていくのを待つのだそうです。

本当にたくさんの型がありました。これは梅干しやお漬物を作る壺。
蓋の型もセットで並んでいますね。

棚も加藤さんのお手製。
「どうやったら使いやすくなるか、常に考えて手を動かす」と。




昔ながらの土壁。全然カビ臭くないんですね。
「その土地土地の材料を使うから気候にあってるんだよね。何事も呼吸が出来て循環することが大事だよね」

昔は藁葺き屋根だったそうです。
加藤さんがどんどん手を加えてトタンをはり、補強をし、広げていってる様子がわかります。
台風が来るぞとなると、今も屋根に登って養生をするそうです(その様子を想像し、もう、、気をつけてくださいねと思わず娘のように言ってしまいました)。


型から取り出したまだ柔らかい湯たんぽに、
型のつなぎ目をこそぎ、
注ぎ口をつけて滑らかにしていくのは奥様。
「これは母ちゃんじゃないと出来ない作業。丁寧なんだ」と加藤さん。

これが注ぎ口。ネジ蓋が入るように溝をくりくりと開けています。
マアルが販売しているこの8年の間にも、2回くらいリニューアルされ、
蓋が締めやすいように丸かったのをひし形にしたり、蓋にシリコンパッキンをつけたりと、
変化されています。
「加藤さん、もう何十年も作っているのにこうしてまだ変化させるところがすごいですよね」と伝えると
「日々是精進、って言うでしょう、毎日同じものを作っててもどうやったらもっとよくなるかを考えてるよ」と。

満月パンツ、今年もリニューアルしてよりよくなったけど、そうよねぇ、これでよし、って安心しちゃいけないよねぇ。。
お言葉のひとつひとつが自分に来るので、誰にも読めないような字で夢中でメモをとっていると、

ああっ!何ー!
加藤さん、ヒョイと8つも陶器の湯たんぽが乗った台ごと持ち上げ移動を始めました。
驚いたのなんの。
カメラと携帯の準備が追いつきません、待って待ってー!!!

ピントが追いつかない。 
待ってくれません。

角を曲がるとき、ちょっとゆっくりになってやっと追いつきました。
ドアの幅も考えて大きめに降って出ないと長い木が当たりますもんね。

これ、お母さんが整えた状態の湯たんぽをただ立てているだけなので、木になんの取り付けもないんです。
わたしは、陶器の湯たんぽを立てておいてひっくり返して割ったことがあります。
たったひとつ、床に置いてただけで。
なのに、加藤さん。このすごさ、わかりますか?

そのまま10メートルくらいあるいて隣に。
肩に背負った木をこのポールに載せるバランスの取り方もすごかったですが、
もうあまりに圧倒されてシャッター押すのを忘れボーッと見てしまいました。

私の興奮の様子に加藤さん笑ってます。

こうして、直射日光に当てて乾かします。
グレーだった陶器が数日で水分が飛び、白くなっていきます。
これまでにもお電話で「雨が続くもんで乾かす作業が出来んで納期が遅くなっとりますー」とご連絡いただいていた意味が
実感としてわかりました。
この日は朝の多治見は寒いほどでしたが、カラリと晴れて晴天。
台風で遅れていたそうですから、どんどん乾いておくれと思いました。

マアルの発注している次の分も、たぶんここに含まれているんだろうなと思いました。
(現在赤の在庫が残1つで、納品待ちです。
これまで一度も「早くして」とは言ったことありませんが、正直すごく寒い時期に欠品続きだと「早くー」と思ったこと、あります。でも本当に仕方のないことだと心から納得しました。こういうことなんですよね。)


ここまで書くのに2時間かかってしまいました(朝6時から書いてます)
すみませんが後半はまた後ほど。今日は鹿児島でこれから移動です。

追記:後編書きました